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dobrouchut praha


プラハからどうど召し上がれ
by dobrouchut
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ブラチスラバでかぎ針刺繍と出合った

朝8時発の列車は、たった1時間でスロバキアの首都ブラチスラバに到着。
構内の案内所で地図とホテルリストを手に入れて歩き出した。
ウイーンとブラチスラバ両首都間が東京と千葉間くらいの近さなのに、街の雰囲気はずいぶん違う。
観光地としてはウイーンが有名だし見所も多いのだろうが、ブラチスラバの静かで落ち着いた雰囲気が
好きになりそう。
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旧市街に向かい、スロバキア民族工芸保存協会のウルフを探した。
ウルフはチェコスタッフのコンタクトによって事前に調査してあった国営協会で、
スロバキアの民族工芸の保存と振興を目的として、各地にショップと事務所を設けている。
ブラチスラバでかぎ針刺繍と出合った_d0012157_11265682.jpg


我々は今年5月のホビーショーでチェコのボビンレースを紹介して好評だったことから、
次回はスロバキアの民族工芸にしたいと意気込んでいた。
昨年9月に半年間滞在したチェコから帰って、調査してきたチェコのホビー事情を家人が講演すると共に、
チェコのボビンレースを紹介する企画が採用され、ボビンレース作家マルチナの来日が実現した。
マルチナのボビンレースは、伝統的な技術を背景に新しいデザイン感覚の作品が素晴らしい。
ワークショップは3日間とも満員盛況。ネックレス、ペンダント、ピアスなどが予想を上回る人気だった。
マルチナ来日の奮闘記は、ネットショップ ミラベルカのコラムをご覧ください。
スロバキアの後チェコに戻って参加したマルチナの結婚式の模様もアップしています。

   ●チェコクラフト ミラベルカのチェココラム(画面右側)


いろいろ調べるうちに、このところ静かなブームだという刺繍に可能性があるとにらんだ。
刺繍はホビーとして親しまれているが、今更人々の興味をひく魅力があるのだろうか。
独特の技術、仕上がり、デザインでなければ、せっかく紹介しても面白くない。
地方独特の刺繍を探したい。今回の現地調査のポイントはそこにあった。


我々はウルフのショップで素晴らしいものを発見した。
並べられた刺繍のなかでも、その色使い、独特な模様、緻密さは見た事のないものだ。
それは特別なものだった。その後ウルフの担当者との話し合いで可能性が膨らんでいった。
ブラチスラバでかぎ針刺繍と出合った_d0012157_11291666.jpg


それは、かぎ針刺繍だった。
先端がかぎ状に曲げられた針で糸を引っかけつつチェンステッチしていく手法。
ウルフの担当者は、スロバキア中央部のデトバ地方独特のものだという。
翌日、我々はデトバに向かった。
by dobrouchut | 2006-09-13 22:40
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